MENU

2024.11.22

日本の伝統技術が美しい、タカタレムノスの珪藻土時計

伝統的な素材と技法を用いてつくられた珪藻土の時計をご紹介します。
能登島を拠点に創作活動をおこなう、デザイナー兼建築家の奈良雄一氏が出会った地元の素材、「珪藻土」。珪藻土の時計は、その自然素材である珪藻土を使用し、日本の伝統技能である「左官」の技術を用いてつくられました。
今回ご紹介する時計は、建物の壁を仕上げる左官職の技法の一つ「洗い出し仕上げ」を用いて製作されました。

「洗い上げ仕上げ」とは、基材となる珪藻土入りのモルタルに砂利や小石などの骨材を混ぜて塗り、硬化する前に表面を洗い流して骨材を表出させ、それを壁や床の表情として見せる技法です。
造園等にも使用される寒水石という純白な結晶質の石灰岩を骨材に使用しており、時計の本体を詳細に見れば、一つ一つ形の違う無数の石が光を乱反射させてキラキラと輝いているのが分かります。緩やかにカーブする時計の形状は表面に光と影のグラデーションを作り、無数の石の表情を強調します。彫り込まれた時計の数字のエッジを崩すことなく、石の表面を綺麗に洗い出すのはコツがいる作業で、soilの職人の繊細な手作業によって実現することができました。

国内の多くのデザインショップで取り扱いがあり、今では世界へと販路が広がっています。
2016年に「ゴールデン・ピン・デザインアワード(台湾)」を、そして今年「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
掛け時計という確立されたジャンルにありながら、土着の素材と伝統ある技術を用いて製造することで、それを伝えるメディアとしても機能し、各国の人々の生活に受け入れられています。

デザイナーの住む能登地域で多く産出される素材、珪藻土を広く知っていただきたいという想いを込めて、珪藻土の主成分である二酸化ケイ素を表す元素記号「SiO2」を共通のロゴとして時計文字盤に配しています。

カラーバリエーションは珪藻土本来の色を活かしたホワイト(秋田産珪藻土)とピンク(能登産珪藻土)、顔料で色を調節したベージュとグレーの4色です。

こちらの商品以外にも、タカタレムノス様では様々な多くの著名デザイナーとプロジェクトを組み、数々の商品を発売しております。